第１話　不幸の少年

劇場版 新世紀エヴァンゲリオン

第１話　不幸の少年
時は西暦２００５年。

４歳になるシンジ君は、不幸のどん底にいました。
ついこの間、優しいお母さんが事故で死んでしまったのです！

可哀想なシンジ君。
残された彼と父親が力を合わせて家庭を再建していかねばならんというのに、肝心の親父は、ショックでどこか分からない所を放浪中です。
普段から何を考えているのか分からない怪しさ爆発の親父ですが、こんな時にいなくなるなんて！！
あの親父ならいない方がマシか？
なんて、４歳の少年は思いません。
ずっと寂しいのに我慢してきました。

何日も経ったあと、ようやく帰ってきた父親は彼にこう言いました。
「シンジ、私はやらねばならん大事な仕事がある。お前は、しばらく親類の家に預けることにするから言うことをよく聞いて待っているんだぞ。」
お前がやらなあかんのは、俺を一人前に育てることやろうが！！！
等とは、心に思ったとしても４歳の少年は突っ込みません。
悲しそうな、寂しそうな目をして、父親を見返していただけでした。

第２話に続く